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花の枝にもちりとてちん 〜三味線ブログ〜

三味線の師匠がイラストを描いたり三味線について語ったり様々な趣味に走っているブログです

目が見えない人は三味線を始めるの?…ドイツで見つかった答え

三味線 三味線-雑記

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こんにちは。日本は暖かいなと日々感じている、花枝です。

 

さてさて、今回はドイツで体験した

「盲目の人は世界をどのように感じているのか?」

を体験できる、DIALOG IN THE DARKという施設に行った話です。

 

風が吹けば桶屋が儲かる…に登場する三味線

視覚障害者の体験ができると聞き、

「もしかしたら、宇水の心眼が会得できるかも…。」

という、大変ケシカラン気持ちで足を運ぶことになりましたが、実は盲目と三味線は薄い(宇水じゃない)繋がりがあるのですね。

 

「風が吹けば桶屋が儲かる」

 

という諺があります。これは

  1. 風が吹くと塵や埃が舞い上がり、目を患う人が増える。
  2. 目を患い盲目になった人は按摩か三味線弾きになるので、三味線の需要が伸びる。
  3. 三味線の材料である猫がたくさん捕獲される。
  4. ネズミは天敵である猫がいなくなり、安心して子供を産み増やす。
  5. たくさん増えたネズミがエサが無くなり、桶をかじる
  6. かじられた桶や穴の空いた桶を直したり、買い替えたりする人が増えるため、桶屋が儲かる…。

 

…という話です。

無理やりですが、三味線がここに少しだけですが絡んでいるのです。

そんなこともあってか、

 

三味線=盲目の方が引く楽器

 

という印象を持たれている人も、たまにいます。

ですが、実際三味線生活を15年以上続けてきて、盲目の方の三味線弾きにお会いしたのは一度としてありません。(私の交友関係が狭いだけですが。)

 

 

三味線はさておき、暗やみ体験に行ってみた!!!!

無理やり三味線につなげようと思いましたが、そんなことはもうどうでもいいや!

と思い、ひとまずDIALOG IN THE DARKへ足を運ぶことにしました。

 

Dialog im Dunkeln Hamburg(Hamburgの公式サイト)

 

場所はHamburgの赤レンガ倉庫街で有名なハンブルク一の観光地にあります。

ここは以前ご紹介した「ミニチュア・ワンダーランド」も近くにあります。

 

www.hanae-chiritote.com

 

 

実はハンブルク発祥のアトラクション

このDIALOG IN THE DARKもといDIALOG IM DUNKELNは、実はハンブルク発祥のアトラクションなんだそうです。

2005年にここハンブルクで始まったそうですが、1988年にドイツの哲学博士であるアンドレアス・ハイネッケ博士が提唱したことから始まっていったそうです。

 

6人で1グループになり、手には白杖を持って暗やみの中を進んでいきます。一筋の光も見えない、完全な暗やみのなかを進んでいきます。

 

ちなみに日本版だと、全員手をつないで進んでいくそうです。

実際に白杖を持って進む方が、体験としてはリアリティがありそうなので、初めての体験がハンブルクでできて良かったです。

 

ただ、語学の面では私はかなり不安があり…。

ここではドイツ語ガイドと英語ガイドで分かれていましたが、今回はドイツ語堪能な日本の方にお助け頂き、体験することができました。
(とはいえ、英語もある程度は分かれば体験すること自体は出来そうです。)

 

 

参加人数・所要時間・諸注意などなど

参加人数

6人1グループ

視覚障害者のガイドさんが一人ついて下さいます。

 

所要時間

  • 60分コース
  • 90分コース

の2種類あり

 

所持品

特になし。

ただし、最後の部屋がバーになっており、飲み物の注文ができるので小銭の用意があると嬉しい。

 

諸注意

  • 荷物は全てロッカーに預ける
  • メガネをかけている方は外して預ける
  • スマホは電源を切る
  • もちろん懐中電灯は持ち込み禁止

 

非常時には…

異常を感じた時、具合いが悪くなったらガイドさんに申し出る

(おそらく別入口から退場できます。)

アクシデントがあった場合は場内の電気がつき、出口へと誘導される

 

 

いざ!暗やみの世界へ潜入!!!

入口で簡単な説明を聞き、白杖を持ったら、奥へと進んでいきます。

もう5mも歩けば……真っ暗です。

 

何にも見えませんし、目を開けても閉じても景色が変わりません。

なかで何を体験したのかは…伏せておきます!!!ネタバレになってしまいますので!!!!!!

 

 

ガイドさんが語る、盲目の世界

もちろん中での体験も非常に得られるものが多かったのですが、最後にバーで飲み物を注文し、ガイドさんに話を色々とお伺いすることができます。

これが個人的にはとても興味深く、面白かったです。

(ほんと、通訳してくださってありがとうございます…!)

 

ガイドさんの生い立ち、いつから目が見えなくなったのか…

色はどのように認識しているのか…

 

先天的に目が見えない方と、後天的に目が見えなくなる人とでは、世界の感じ方も違います。

ガイドさんは8歳の時に失明されたそうですが、ガイドさんのイメージする世界は1980年代当時のままなんだそうです。例えばテレビに触れ、テレビだと認識できても、ガイドさんの脳裏に浮かぶのは1980年代のブラウン管のテレビなんだそうです。

 

 

目が見えない人は音楽の才能に恵まれるのか?

私はガイドさんに気になっていた質問をすることができました…!

「目が見えない人は音楽の才能に恵まれていたりするのですか?」

 

これに対して

「いえいえ、それは目が見えている人と同じです。

みなさんの中にも、音楽センスがある人とない人がいるでしょう?目が見えないからといって音楽の才能に恵まれるわけでもないです。私も音楽の才能には恵まれませんでしたしね。」

 

…というお答えをいただきました。…うおお、もうこれだけでも感涙ものです…!

 

ほかにも

「オバケの概念って、あるんですか?」

とかも聞いてみたかったのですが…それはまた語学の力をつけて自分で挑戦してみようと思います!